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ぷかりぼびんぐのDisco(mmunication)club

腐海を彷徨う海月が書きたいことを書きます。

猫、さよなら

 こんにちは。
 私は現在、相変わらず九州の片隅に息をひそめております。

 一昨日仕事から離れ、自由の身となりました。といっても、12・1月のふた月でちょっとやりたい事があっただけなので、また2月から何処かで働くのかもしれません。

 仕事から離れた為、ユーリオンアイスを昨日初めて見たところ、即座に沼に落ちましたが、腐の活動は時間を食いすぎる為今心のブレーキを踏みまくっている最中です。

 

 今回の職場では半年程お世話になりました。主としてコンテンツの表現のチェックをする仕事で、コンテンツを介して他者と仕事場で話す事が出来たので、漠然とした売上とか他人がどう思っているかとか、そんな事を会話するのが苦手な自分には合っていた気がします。

 上の方も、珍奇な私を比較的人間扱いしてくれて働きやすい環境でした。珍しい出会いで、有難かったです。手続き的な意味では、戻ろうとして戻れない訳ではないのですが、何処であれ自分が積み重ねてきた羞恥心や罪悪感を消し去ったり忘れたりする事ができない自分は、結局戻れないのだと思います。

 

 この半年私を支えてくれたのは、博多駅近くの東領公園に住む猫でした。

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 耳が欠けていた事から地域猫と考えられます。
 昼に会えたことはないけれど、同僚から昼間に目撃したことを聞いたことがあります。

 私はといえば、専ら仕事が終わった18時前後に会いに行っていました。最初はそっけない感じでしたが、ひと月ほどで顔を覚えてくれたようで(基本的に私はマスク装備だけど)、最終的に会いに行くと寄ってきてくれるまでになりました。
 触れ合い方としては ①猫じゃらし②右手で撫でる のふたつ。荷物を持つために左手は普段開けていました。抱き上げる事を試みた事もありましたが、好きでは無いようで成功しませんでした。

 皆から撫でられるからなのか毛並みがとても良く、撫でられている間はとても大人しい。たまに引っかいてきますが、わざとなのか力が弱く、猫の引っかきで流血したことはありません。

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 会えた日は嬉しく、会えない日は寂しかった。
 気質がニートな私が遅刻や欠勤をしなくて済んだのは、猫がいることがモチベーションになったからだと思っています。

 愛想がいい猫だし、私以外にもたくさんのファンが存在しているので、きっとあの猫は寂しい事などないと思います。但し大分年齢を重ねているようだったので、あの猫の残りの生と、またそれが終わる時、あの猫の置かれている環境が穏やかであればいいなと思います。
 
 然様なら、生まれてきてくれて有難う。猫。


 さて、やりたい事、とは2つ程度しかないのですが。
 一つは落語を作る事。これは最低1本書きたいと思っています。作った後にどこで演じるか、というと、直近では神戸の「落語女王」が考えられますが、高座にかける機会がなければ、SNSに投げます。
 もう一つは、私は口に出したことが叶わない人間なので、目標が果せたらお伝えします。

 

 ではではお元気で。

博多・天神落語まつりに行ったの巻

こんにちは。

私は現在福岡におります…多分、すぐに離れるとは思っていますが。

 

んで、落語の事を思う日々は続いていても、実際に見ることからは遠ざかっていました。

人寄り場所から離れていたかったんですね。どうも耐えられそうじゃなくて。

でもでも、この時期。やっぱり気になるあのイベント。

博多・天神落語まつり。

どうでもいいことですが、私は東京にある「博多天神」という拉麺店は好きではありません…

前日に調べてみたら、満員御礼の公演も幾つかありましたが、当日券が出るものもありました。例えば下記とか。

 このイベントは、同時刻に4箇所で同時に公演するものなので、まぁテレビでよく取り上げられている方が出ている場所がチケットがはけやすいんだろうなぁとは思うけれどもしかし、

なんでなんで、こんな面白い方々の公演が完売してないんだ!

と、義憤にかられるような想い(イミワカラン)で、文化の日(大阪では文華の日)、

家族がバルウォークに繰り出す中、私は当日券を買いに行ったのでした。

 

JR九州ホールは500席前後くらいじゃないかな。

当日券を買う際に直前でキャンセルが出たらしく、キャンセルされた分の席をそのままシフトして頂けたようで、真ん中の通路に沿った見やすい席でした。

 出演順だけパンフレットに記載されていたので、

今回のトリが大好きな喬太郎さんである事を知れて開演前から心が躍りました。

「うぉっしゃあああ!」って声を殺して言いました。

 

遊雀さんの「初天神」。なかなか初天神に行かないし団子やにも入らないww初めて聞くタイプの「初天神」でしたが、私は「熊の皮」で遊雀さんの間の面白さにハマっていたので、にたにたしながら聞いていました。遊雀さんはもっと深い出番で一度聞いてみたいです。

 

菊丸さん「ふぐ鍋」。初見の方でしたが勿論私が無知なだけ。

大阪にいた頃、繁昌亭で見てたらもっと早くファンになれたと思いました。

なんか、丁度良かったんですよね。さわやかというか。

 

塩鯛さん「試し酒」。今回私にとって、塩鯛さんがホームラン打ってくれました。

明けの鐘 ごんと鳴るころ 三日月形の 櫛が落ちてる 四畳半

他都々逸だけであんなにもウケる「試し酒」に驚きました。

勿論、それが出来たのは都々逸にさしかかるまでに見せてきた技量が凄かったから。

あの場所にいた方皆をファンにしていったのではないかと思う…

 

一之輔さん「お見立て」。「私と塩鯛師匠を同じ中堅として顔付けしちゃ駄目でしょ…というか私中堅じゃないし。若手ですよ!?もう自分を中堅とかいうとね…痒いんですよ…」って仰ってました。

ネタの内容に思う所があって感想が書けません。面白かったんですけどね。

 

雀々さん「八五郎坊主」。「ここが笑いどころですよ!」とアピールしなくても、充分雀々さんは面白いと私は思っています。でもそれが雀々さんなのでしょうね。

庫裏を開ける所は枝雀さんの「ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ」をされてました。

 

喬太郎さん「抜けガヴァドン」。古典が続いていましたので、喬太郎さんも今日は古典をされるのかなと思いましたが、着物がウルトラマン柄だったので「あ…やるんだ…」と思いました。ウルトラの新作を。

羽織を脱ぐその時にウルトラマン柄であることが分かったお客様も多かったみたいで、羽織を脱いだ瞬間に、どよめきと爆笑が起こっているのを眺めるのが面白かったです。

喬太郎さんは今回せき込んでいなかったし、顔色も良かった(着物のせいかもしれないけど)ので、いつものように「働き過ぎじゃね…?」と心配になることもなく。

喬太郎さんが楽しそうにされているのを「狂気www」とだけ思いながら見ることが出来ていい時間でした。

でもね、私はあの宿屋の亭主のカワイソウな感じを見たいので、「竹の水仙」にもまたお目にかかりたい。喬太郎さんの同題も、私は好きです。

 

5400円というチケット代は落語の催しとしては高いとは思いますが、

東へと足を運ぶ交通費を考えると、安かったなぁ、と思います。

複数回見るのは厳しいけど^^;

 

まだ女性の方が顔付けされたことがないようですね。

博多天神落語まつりに桂あやめさんが顔付けされるようになったらいいな。

あやめさんが来るなら染雀さんも来ていただいて姉様キングスして欲しいな。

 

そんな感じです。

よき時間でした。

落語心中出囃子・登場ネタメモ ♯5

こんにちは。
落語心中のスレに溶け込むことができず、およそ半日でブログとツイッターに引きこもることとしました。私は現実も含め適応力のないだめなやつです…ディスコミュニケーション


さて、5話。

今回一瞬だけ三味線の音がしたのですが、あれはお囃子とかではなく、三味線の調子を合わせる時の音じゃないかなーと思ったので触れないこととします。なんか情報を拾ったら載せますね。


○なんで菊比古は助六の「品川心中」を受け入れなかったのかなぁ

「品川心中」

古今亭志ん朝 「品川心中」 - YouTube

菊比古、今回結構強く批判してましたね。

なんででしょう。菊比古は仕事のある助六への嫉妬でそんな事を言っているのでしょうか?

勿論こんな僻地まで見に来てくださる方はそんなお考えの方ではないかと思うのですがね。

品川心中(しながわしんじゅう) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席 から

品川の白木屋という見世で
ずっと板頭(いたがしら=筆頭女郎)を張ってきたお染。

とあります。

主人公は板頭の経験のあるお染。寄る年波に勝てず客が引いていき、恥をさらすのなら死んでしまおうと試みるのが、この噺の発端となっています。

女郎、というと一般的に強い印象が「客と一夜を過ごすこと」かもしれませんが、それだけでは板頭として光のきらめき以上の時間を持たせる事は出来なかったのではないでしょうか。
「幾代餅」のマクラで(は、吉原の太夫の噺ではありますが)、優れた女郎は歌舞音曲の技術、そして高い教養を兼ね備えていらっしゃったと語られることがあります。

つまり、「優れた女郎であるお染を「若く」「軽薄に」演じるのは間違っている」というところで、菊比古は助六に怒ったのでは。
前回の「夢金」の時はお侍と娘、船頭の演じ分けが出来ていた。つまり、本来助六はキャラクターの演じ分けは出来る筈(と、少なくとも菊比古は思っている)。
菊比古にとって・助六は業界の牽引者になれる人間であり、観客も付き情報の拡散力を持つ中で、「助六」の語る落語は「正しく」ないと許せなかったのだと思います。
その「助六は正しくある「べき」だ」という菊比古のプレッシャーに対し、助六は「所詮落語なんだ」と返す。
菊比古が今の時点で助六と同じ程度売れっ子であれば、さすがに火鉢の炭を投げるようなフラストレーションは溜まっていなかったでしょう。


だって自分が正しく演じればいいだけだから。

 

今回、菊比古は観客から「見られる」快感に目覚め、観客も菊比古を認知しました。
噺の流れから、菊比古はここを切欠にして人気者への階段を昇っていくのでしょう。
そうすれば、菊比古は自分が「正しい」落語をすれば、観客に「正しさ」は拡散されていきますから、もう二度と「同じ理由で」炭を投げる事はないのでしょうが…。

戦後、寄席の再開を肩を組んで喜び合い、「ふたりで」落語界を生きていく…
菊比古はそこから望みを変えておらず、しかもこの度自信をもったのでしょうけれども、助六は若干疲弊が始まっている様に見え、少し物悲しい、そんな今回の落語パートでした。

 

○弁天小僧

歌舞伎と縁が強い噺といいますと、「忠臣蔵」関係に多く触れますが、
今回の弁天小僧につきまして・調べてみると新作落語で円丈師匠作「白浪五人男」
また古典では「姫かたり」

古今亭志ん生(五代目) 姫かたり* - YouTube

が縁があるお噺の様です。

姫かたり(ひめかたり) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席

上記サイト、コラムも面白く、この演目につきまして「落語の方が先だったのでは?」などの言及もありますので是非お読みいただければと存じます。

 

↓一度読んだことがあり、再度・今回の放送に合わせて図書館で借りようと思ったら貸し出し中でした。近所にも落語心中ファンの方がいらっしゃるようです。

 

 

なんで「おそ松さん」17話は2月初めの放送だったのに、節分じゃなくてねぶただったのかなぁ、という話

こんにちは。

おそ松さん第17話「十四松まつり」を見ました、という話を書きます。

今まで他のアニメの事ばっか書いてたのに何で急にしゃべりだすねんとなるかもしれません。
17話の冒頭、十四松ねぶたと十四松たちが現れ、また太鼓の打ち手の十四松と笛の吹き手の十四松がいた。
笛の吹き手の十四松がちゃんと描かれていた事から、まぁ「なんかあるのかなぁ」と思ってちょっと調べてみた次第です。

 

現在毎年8月頭に、青森県では「ねぶた祭り」があっており、私も法被を着て練り歩いた事があります。
市街地の中のその風景は、「おそ松さん」で描かれた、下からビルを見上げた時の風景と確かに重なっており、「ああ丁寧な仕事だな」と思ったものです。

以下、ねぶたの由来 - 青森ねぶた祭 より

ねぶたの由来

青森ねぶた祭は、七夕祭りの灯籠流しの変形であろうといわれていますが、その起源は定かではありません。
奈良時代(710年~794年)に中国から渡来した「七夕祭」と、古来から津軽にあった習俗と精霊送り、人形、虫送り等の行事が一体化して、紙と竹、ローソクが普及されると灯籠となり、それが変化して人形、扇ねぶたになったと考えられています。
初期のねぶたの形態は「七夕祭」であったのでしょう。そこに登場する練り物の中心が「ねぶた」と呼ばれる「灯籠」であり、七夕祭は7月7日の夜に穢れ(けがれ)を川や海に流す、禊(みぞぎ)の行事として灯籠を流して無病息災を祈りました。これが「ねぶた流し」と呼ばれ、現在の青森ねぶたの海上運行に表れています。

クリスマス、お正月と放送時期に合わせて背景を変える「おそ松さん」が今回、現実と照らせば季節外れの「ねぶた祭り」をとりあげた事に私は引っかかったのかもしれません。放送時期に沿うならば、節分祭が一番時期としては近かったのではないでしょうか。
節分は「お祓い」で、七夕は「禊(神道で自分自身の身に穢れのある時や重大な神事などに従う前、又は最中に、自分自身の身を氷水、滝、川や海で洗い清めること。)」。

祓 - Wikipedia

禊 - Wikipedia

「何かを向かえ入れるための準備としてするか」どうかという違い、また水を使って清めるかどうかもあるかと思います。水を使うかどうかという点では、少なくとも毎回OPで彼らはそれをしている。

 

今年の1月、「おそ松さん」のOPが変わった際、考察文で有名な哉村さんが「水による聖別の後に、火による聖別が来た」と言及なさっていたような気がします。

だとすると、最後、6人以上の人物たちが、火のついた松明をもって消えていく、今回のラストシーン(あれは恐らく、「ねぶた祭り」とは違う祭りからの引用でしょう。私は何の祭だと判別することは出来ませんでしたが。)は、
カラ松「花のいのち」チョロ松「事故?」一松「一松事変」十四松「十四松まつり」トド松「トド松のライン」と、2クール目それぞれのキャラなりの「禊」が行われ、「火による聖別」を本格的に迎えるよ、という宣言だったのかもしれません。

 

どうでもいいけど、私は今回「十四松と概念」が凄い好きでした。

 

落語心中出囃子・登場ネタメモ ♯4

積極的にあらすじを書いている訳ではありませんが、ネタバレに配慮している訳でもありませんのでお気をつけください。

今回いつものように記録するだけじゃなくて思ったことも書いていますので、若干長いかな。
お前の感想はいいんだよ!という声を、私は知らんぷりします。

 

○なんで菊比古はアルバイトをしているの?前座より二つ目の方が偉いはずなのに、暮らしていけないの?

落語家 - Wikipedia

今現実の前座さんが毎日寄席通いをしているかは存じませんが、
少なくとも戦前-戦後に「前座の数いない…」と嘆きながら働いていた頃の初太郎・助六は寄席通いを殆ど毎日行い、給金を手にしていたのではないかと考えられます。

二つ目からは寄席通いがなくなります。高座がなければ落語家としての収入を得る事ができません。

寄席に呼ばれない、と言う菊比古は落語を演じての収入が殆どない状態という事になります。そしてアルバイトをした分は助六に持っていかれる。助六やめたげてwwwwwwww

戦中・兄弟子が皆廃業するなどの描写がありましたので、二つ目同志で仕事を取り合う、というのは、アニメの中では現在ほど激しくないのではないかと思われます。
そうはいってもこの後のシーンで、楽屋に「師匠にそばをねだるモブさん」が沢山いたところから、二つ目も含め「それなりに落語界に人材が回復しました」という事なのでしょう。

先ほど貼ったウィキペディア

「二つ目に昇進できるのにあえて前座に止まる」落語家をへたりという。永久前座という異名もある。昭和30年代位までは、へたりが数人いた。

という記載もあります。家族を養うなどの目的でそういった立場に身を置く選択肢もあったようですが、菊比古は家族がいません。初太郎から助六となった彼も家族はいませんし、出世欲がある。
菊比古は出世したい、大看板になりたい、という事を自分の口から言う事はありません。でも、アルバイトの際に「これも修業だ…!」と日常を落語の肥やしにする意思を表明する程度には、今の菊比古は落語が好きであり、真打を目指してはいるのでしょう。

 

*1

 

 

○ブンチョウ師匠。
コミックスを読んでいないので漢字が分からないのですが、同音の師匠は一応存在します笑
桂文朝師匠。故人なのですがね。頭の良さを感じさせる語り口が好きな方です。

第一話の「外記猿」の際に動画を貼りましたため、ここでは引用文を貼ります。

はじめのブログ : 思いでの噺家さん 1 桂文朝師匠 から引用

その反面神経質な処もあったようです。
小三治師と扇橋師が文朝師の家に遊びに行った時の事ですが、
廊下といわず、柱、玄関まで鏡の様にピッカピッカに磨き上げられて
いて、もちろんチリ一つ落ちていなかったそうです。
そして家の中はシーンと静まり返っていて、不気味ですらあったそうです
あまりの心地悪さに、小三治、扇橋両師はあまり長居をせずに、
帰ったそうです。

正月興業が終わりましたため、暫く寄席で小三治師匠にお目にかかるチャンスはないかもしれませんが、もし運よく高座の枕などで聞けたら…嬉しいですね。

 

○「助六なんて噺家らしくねえ」「男前の俺にはぴったりじゃねえか」
ご存知の方も多いかとは思いますが、助六は「助六由縁江戸桜」の主人公の名前です。

助六 - Wikipedia

歌舞伎十八番では常に第一に上げられる…ということで、「助六」という名前は「歌舞伎という名のフィクション」を代表するキャラクターと言っても過言ではないでしょう。
だから「助六なんて噺家らしくねえ」と菊比古はぼやいた。
「名前だけじゃなくて、ナリもなんとかしなよ」
と菊比古が言う通り、「助六由縁江戸桜」上演当時、登場人物の「助六」はファッションリーダーとして扱われた程でした。「助六」を名乗る男が(確かに色男でも)ぼろを着ているという事に対し、落語心中の中の観客ですげー歌舞伎好きな方は「けしからん」と思ったかもしれません…。
でもきっと、「なんだこいつ助六とか名乗りやがってけしからん」「でも面白い…だと!?」
そんな現象が物語の中で起こっている筈。

 

助六の出囃子
「かんかんのう」
しん平師匠のインタビューで「らくだの踊り」とありましたが…つまり「死人らくだの踊りのかんかんのう」で「かんかんのう」という事ですよね…多分…
小夏が一話で「死神」を与太郎に演ってみせる時もこれがかかってました。
また、「死」に縁があるから、という事だけではなく、らくだの傍若無人さも恐らく選定の際に考慮されたのではないかと思われます…ぜひ「らくだ」も聞いてみてください。

【落語】 立川志らく 「らくだ」 - Dailymotion動画

 

助六のネタ
「夢金」
夢金6分で出来るの!!?すげえ!!!
勿論間のやったりとったり笑い待ちしたりで、実際にやると尺は伸びると存じますがまじすげえ。
多分アマチュア落語やってるアニメ好きの若い人が、今年の大会はこの「夢金」でエントリーするなんてケースが出てくるんじゃないかな。
「あいつも夢金…また夢金!!?」
みたいな事が起こったら面白い。
落語の枕で、「桃太郎を学芸会で演る事になった。みんな桃太郎をやりたがろうとするから、皆が桃太郎役になった」みたいなのを聞いたことがありますので、きっと落語はそんな業を肯定してくれるよ☆
いや本当ね…私は山寺宏一さん自身を高座でお目にかかりたい。希望を述べなくてもいずれ企画されるのではとは存じますが、企画がなければ是非なんか大会に出て欲しい…でも山寺さんのメリットが感じられない…。

あと地味に「野ざらし(骨釣り)」「蛙茶番」「夢金」と下に縁がある噺をそれとなく毎回繋いでくるのなんなんですかね…素敵です

五街道雲助 夢金 落語  - YouTube

 

助六高座後の出囃子
「祭りばやし」
うあああ好きな出囃子来ましたーーーーーーーー!!!!!!
これは三味線が超かっこよくて、聞く度にニヤニヤします。

このお囃子は(初代・二代目)林家三平師匠がご使用。

林家三平 源平盛衰記 - YouTube

初代は松一話の一松「どうもすみません」の取材元。

助六…三平師匠の前で演ったのか…すげぇな…

 

上方のだんじりという祭りばやしに取材した出囃子も素敵なので貼ります!

【落語】上方寄席囃子 だんじり ‐ ニコニコ動画:GINZA

祭りばやし、というと、祭囃子に関連する落語では

祇園会」
「片棒」
たしか「佃祭」も囃子への言及があった気がするのですが…
ここで短めに聞ける右朝さんの「片棒」を貼っておきます。

落語 「片棒」 古今亭右朝 - YouTube

 

○菊比古が稽古をしていた噺
明烏
ガチガチに固く女っ気がない・面白くないやつの若旦那(魔法使いになるにはまだ時間あるかな)。その親が若者達に依頼して、若旦那が吉原へと連れて行って貰う…という話。

このアニメだけだと助六、菊比古、みよ吉の三角関係が切なく少し薄暗く描かれておりますが、「明烏」を聞くと八雲師匠が菊比古に遊びを教えてやろうとした心境が見え、八雲師匠親ばかやんね感と菊比古の可愛さパロメータが増します。

八代目桂文楽 - 明烏 - YouTube

 

歌舞伎座にて

「連獅子」
親が子を思う姿を描く「連獅子」。なぜ「連獅子」だったのか…?
この落語心中という話で親子というと師弟関係、となるかと思いますが…。そのうち師匠が弟子を千尋の谷へ突き落とすなどの暗示でしょうか?

 

○鹿芝居ってなにー?
低燃費って(略)
はなしか芝居を略して鹿芝居。
現在でも、毎年国立演芸場2月中席辺りで行われている様です。
今年の情報も見つけました↓

2月中席

「品川心中噂達引」。

第一回放送→落語協会正月中席
次回放送→その翌週に落語協会鹿芝居興業
ほんと落語協会タイミング図るの上手だwwwwww

 

○床に開かれていた本

これぁおどろいた、凄い火おこりだこれなら直ぐに湯が沸くだろう お茶の道具を…
茶の湯
の稽古を助六か菊比古がしている、と思われます。
現代の様に音源が転がっている訳ではなく、速記本などを参考に稽古をされていたことが窺い知れます。

三遊亭金馬(三代目) 茶の湯* - YouTube

聞いてて吐きそうになる素敵な話(褒めてる)で好きなのはこれと「肥瓶」かなぁ…

茶の湯」は趣味・道楽のお噺。他にも「寝床」、また「七段目」「掛け取り」など、道楽を扱ったお噺は「文化っていいなぁ」って思います。

 

○みよ吉が唄っていた小唄

梅が香を幸い東風が誘い候かしくと書いた土筆
小唄「梅の香」
「いつか寄席にも出てみたいと思ってるの」
とみよ吉の台詞がありましたが、さて、ここで「出れるの?」「いるの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
高座で唄われている芸人さんはいらっしゃいます。市馬師匠のことを言っているのではないよ笑
三味線漫談 三遊亭小円歌
俗曲 柳家小菊
俗曲 桧山うめ吉
上方では
女道楽 内海栄華
と寡数だけ上げさせていただきましたが、たい平さんのお弟子さんであったり他にもいらっしゃる筈。
芸人さんからの信頼が高く、トリ前の膝替わりや、大看板の前に高座へ上がり空気を整えるのが大変お上手です。一日あたり長時間催される・寄席ならではの役目ともいえるかもしれません。
栄華さんは舞台だけではなく、繁昌亭などの舞台袖でお囃子をされている事もあったかと。もし今もされているのだとしたら、たまたま見に行ったらお囃子さんが栄華さんの日もあるかもしれません。知りようがないけどね。

【ラジオ寄席】2015 3 22 俗曲 柳家小菊 - YouTube

 

○次回予告

老松

古今亭志ん朝:明烏 - YouTube

ではでは!

*1:

以下、ちょっとだけ見ていた時の私の心の声
助六:昼間から遊んでて酒が飲みたい…
私:厩火事かwwww
助六:「じゃ、飲み代頂戴!」
私:お前真田小僧か!!!あwwwざwwwwwwとwwwwい
山寺さんの言い方がもう…もう…助六のクソ野郎wwww

 

そんなね…事がありました。どうでもいい。

落語心中出囃子・登場ネタメモ ♯3

こんにちは。落語心中第三話を見ましたので今週も書ける範囲で書きますね。
前も書いたけど、ネタバレに配慮しませんが、噺のあらすじを詳しく書く記事ではなく、出てきた噺とお囃子を自己満足にまとめているだけです。

あーでもいっこだけ先に申し上げると、

の円丈さんのやーつに同意してくださる方がいたとしたら私は貴方と友達になりたい


OPテーマからのスタート。めちゃめちゃサスペンス臭がするwwwww

○菊比古が最初に稽古していた噺。
すでにおなじみとなって参りましたが
「子ほめ」

「子ほめ」 柳家喬太郎 - YouTube

いい加減お前は喬太郎さんしか知らんのかと言われそう。まぁ偏っていると自覚はしています。「知っている」もおこがましいですが。
冒頭の現代的子ほめ…のくだりは枝雀さんのを元にされてる気がする…

○初太郎の高座の脇でお囃子さんが弾いてた曲。
・上方版「愛宕山」の「ごじゃのあとにだれがつく」のところで鳴る「早踊り」をすごいゆっくり弾いたものに似ています…正式名称ください

桂枝雀 愛宕山* - YouTube

これの9:20あたりね。似てるなーって思うけど是非最初から聞いていただきたいですー。
・「梅は咲いたか」

落語の出囃子で梅は咲いたか、と、、まかしょの違いを教えて - 先ほど、同じ質... - Yahoo!知恵袋

「梅は咲いたか」は私の記憶では三代目春風亭柳好、やなぎ女楽、立川志の輔、六代目柳家つば女、九代目春風亭小柳枝、四代目桂福団治

 

あ、思っていたよりも結構いらっしゃる。

今回はその中から柳好さんを貼ります。

春風亭柳好(三代目) 野ざらし* - YouTube

○「黄金餅
もしも落語心中をきっかけにして「死神」を好きになってくださった方がいるとしたら、
引き続いては「黄金餅」を好きになっていただきたいなどと思います。
いい感じに狂ってるから。

古今亭志ん生(五代目) 十八番 黄金餅* - YouTube

○「あくび指南」
もう少し暖かく春めいてきた頃に聞きたい噺ですね。
のんびりしててとてもいい。
タイミングを図ったかの様に昨日上がってたやつがありました(主は私じゃないよ)。センスが素敵。

金原亭馬生「あくび指南」 - YouTube

この噺は、以前掲載しました柳家喬太郎「赤いへや」の冒頭でも使用されています。ので、ぜし。

○四方の山々雪溶けて
「野ざらし」と思われます。
確か怪談に縁のあるシーンで、おまwwwww陰気に拘るねwwwwwwwと思いました。
菊比古は勿論稽古をしていた、というのもあるかと思いますが、初太郎が生きている望み、繋がりが死んでいませんようにという糸を、初太郎に縁のある噺で紡いでいたのかなーと思うとうん。実に胸に迫ります。
今回は上方のん貼っときます。

桂米朝 「骨つり」 - YouTube

○どんどんどんと来い
終戦後、菊比古が馬車馬の様に働く所でバックにかかっていた音。
「一番太鼓(入れ込み太鼓)」と呼ばれていて、寄席であれば開場時に聞けますです。

○横町の魚屋へ返しにいくんだよ
菊比古がお座敷でかけていたやーつですね。
「包丁」。

【落語】立川談春/包丁(2002年) - YouTube


今回はなし塚の描写もありましたが、「包丁」も禁演落語五十三題の一つに数えられていたもの。さながら色っぽい噺。菊之丞さんとか似合いそうなんだけど、YouTubeに見つけられませんでした。(菊之丞さんの「替り目」とっても可愛くていいよ)

禁演落語一覧

禁演落語 - Wikipedia

もこの機会に目を通しましたが、
やっぱり廓(吉原とか)に関係する噺、本妻以外の女の人が出てくる噺が多いなーという印象です。
今では「子は鎹」の部分のみ演じられることの多い「子別れ」。「子は鎹」の部分だけしか知らなければ「あれっなんで入ってるの?」と思ってしまいそう…。
また五十三題、というのも「ごみ」とかけているのかな、と思うと、皮肉を含めなければやってられなかったんだろうな…という感じがいたします。

○ふんどしと入れ替えに釜もってくなんざ、縁あっていいや
たぶん「釜泥」
わーい三三さんの音源やっと貼れるー

釜泥 柳家三三 - YouTube

(初太郎のボディタッチもそうですが、)間接的に匂わしてくる感なんなんですかねwwww
お上品で(これを書く私は品がありませんが)素敵だと思います。
前の記事で、野ざらしの上方版「骨釣り」がね!!下ネタ(釜)に縁があってね!みたいな話をちょっとした矢先のコレwwwwいや結構笑いました。その内「鈴ヶ森」が本編のどこかで流れるとしたら私は死ぬ(萌えで)。きっと死ぬ(鼻血を出して)。

(2016/01/27追記 >通りすがり さま

ご指摘有難うございます。ごく小規模の記録の為とはいえど、自らの軽率をお詫びいたします。

「蛙茶番」...

禁演落語を連ねてきた所に菊比古さんの「喪いたくない」強い気持ちを感じます。

通りすがりさま、誠に有難うございました。)

○「前座の上がり」

いっつもタイトルだけ書いてスルーするのが勿体ないので今回は上方の前座用のお囃子「石段」貼っときますー大好きー^^

【落語】上方寄席囃子 石段 ‐ ニコニコ動画:GINZA

○「老松
毎度志ん朝師匠の演目を貼ってますが…
今回はねぇ、「あくび指南」があって、同じやーつもYouTubeに無くはないのでそっちを貼ってもいいのですが…折角なので稽古繋がりで「稽古屋」。
唄える男性は素敵ですよ。ほんと。
動画は大分謎ですが是非聞いていただきたく…

稽古屋:古今亭志ん朝 - YouTube


今回はいつもみたいにはこの後記事をあげません。
その代わりにちょっとだけ追記しておきますね。

戦争と落語家、という描写があったので、「笑点」でおなじみの春風亭昇太さん、その師匠の春風亭柳昇さんの名前を掲載いたします。

春風亭柳昇 - Wikipedia

なんで載せてみたかっていうと、圓生さんを辿るーとか文楽さんを辿るーとかは誰がきっかけを投じなくても多分みんなやるから(笑)

もう故人なんですけども、現役のお弟子さんでは昔昔亭桃太郎瀧川鯉昇春風亭昇太(敬称略)などがおり…オソロシイ一門です…

太平洋戦争中は陸軍に召集され、歩兵として中国大陸に渡ったが、敵機の機銃掃射で手の指を数本失っている。利き手をやられたため、元の職場に復職することもできず途方に暮れていたところ、戦友に6代目春風亭柳橋の息子がおり、その縁で生活のために柳橋に入門して落語界入り。
手を使った表現が多い古典落語では成功はおぼつかないと考え、新作落語一本に絞って活動して成功を収めた。数は少ないが古典落語のネタも持っており、『雑俳』や『お茶漬け』(茶漬間男)等を演じた。
20世紀後半の新作落語界を代表するスペシャリストともいうべき存在であり、その飄々とした語り口は多くの落語ファンに愛されていた。当代までは前座や二つ目で名乗る名であった柳昇の名を、一代で大看板にしたといえる。なお、新作落語の一部は柳家金語楼ペンネーム:有崎勉)に書いてもらっており、金語楼は後輩のために無償で台本を提供していた[要出典]。

つまり、戦時後に落語家になった、という点で今回の落語心中で描かれる噺家さんの立場とは若干違うかと存じますが…軽妙に、淡々と当事者によって語られる体験は是非残っていって欲しいものです。

落語 春風亭柳昇 与太郎戦記 ‐ ニコニコ動画:GINZA

「乙女饅頭」という純愛新作落語も私は好きです。

落語 春風亭柳昇 乙女饅頭 - YouTube

 

ではでは!

 

 

アマチュアリズムの肯定-「背すじをピン!と」の感想文

「もうすっかり平気」なんてことは

多分ないと思う
魔法じゃないんだからこれからもそりゃ
不安になったり緊張したりするだろう
だけどこれからは
その不安や緊張は…
二人でわけるから
半分ずつだから
だから
大丈夫…!
(STEP21)

 

文化祭編が終わって、どうも打ち切りエンドじゃないらしい良かったぁ、で新入部員を迎えた時ももうかなり感動していましたが、
今回はやばかった。

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と呟いていたところ、普段よりも多くの反響をいただきましたので、まぁちょっと書ける範囲で書けることを書いてみようと思います。

 

現在ジャンプ連載中の「背すじをピン!と」
って、主人公は何も特殊能力を持っていないし、周囲の人も魔法を使える訳じゃない。
部長の土井垣真澄の家が辛うじて衣裳屋であるだけであって、それが作用するのは外面だけの問題。その衣裳を身に着けたからダンスが上手く踊れるようになるだとか五感が研ぎ澄まされてマイケルになれるとかそういったものではない。
主人公男女二人が「リーダー」「パートナー」それぞれの初心者の「記号」として描かれているとすら感じるほど、何も能力的に傑出した描き方はされていません。
一応大会が設定され、主人公男女二人の目標、というかテーマとして大会の「1次予選突破」という目標が度々明示されますが、少なくとも主人公男女二人には、現時点で「プロになりたい」「全国制覇」「高校生の頂点」という目標はありません。

 

先輩ペア2組が、所謂「任意の相手と戦い、勝ち続ける」という今までのジャンプ主人公の戦い方を背負っているように見受けられます。


(少なくとも今連載中の大会での)主人公ペアの「戦い」に対する考え方が示された例が

つちや「(僕だって別に勝負したくないわけじゃない
一次予選突破が目標だし一回ぐらいは勝ってみたい
(略)けど…)」
(略)
わたり「今日は 緊張もしてるけど どこまでやれるか ちょっと楽しみ…!ね」
(略)
つちや「(そういう考え方もあるよな…)」
(略)
僕らは僕らのやり方で、勝負(ダンス)する…!
(STEP29)

自分が仮に15-6歳だったとして、そこまで達観出来るか?と考えると主人公ペア大人過ぎじゃね!?と思わなくもないですが…
そして

つちや「僕らまだ その…先輩たちみたいな勝負はできないっていうか…」
(略)
八巻「当たり前だ!(略)誰もんなこと期待してねーっつーの!(略)強いて言うなら二か月前の自分に勝て!」

と発言があったのは翌週のSTEP30です。
この時点で、「(主人公ペア・またこの大会に関し、)予選を勝ち上がるかどうかで勝敗を競う話は書かない」と作者に宣言されていたのだと感じます。


「背すじをピン!と」は
これまでも、新キャラの一年生ひらりの入部理由などで「アマチュアリズムの楽しさ」を描いてきました。

「競技」ダンスの為に効率化された姿で描かれてきた宮大工君(STEP31で「まさにTHE社交ダンス」と評されています)。
これまでに「ジャンプ」が行ってきた「(他者との)勝負への価値観」の投影のような宮大工君が、その日の勝負では致命的とも言える開始15秒を犠牲にしてでも(STEP34)、つまり、勝負自体を一回分犠牲にしてでも「楽しさ」に向き合った。
これは大きなことだと思いました。

 

ざっくりいうと、の記述なので、真面目に取らないでいただきたいのですが、芸事と関わる接し方は
芸を披露する事で生計を立てるプロ、
芸を披露しつつアマチュアに教え生計を立てるレッスンプロ、
(時折芸に対する報酬を貰うかもしれないが)芸では生計を立てていないアマチュア、
の大体三つに分けられるのではないかと思います。
その中で、一般的に光が当たり、注目をされるのはプロの世界です。
プロの世界にお金を落とし、プロの世界を維持する為に一役買っているアマチュアの人口は、少なくともプロよりは多い。
アマチュアの世界にも、分野によっては・大会などで序列を付ける機能は働いていますが、その世界で「勝てる」人間は、例えばプロよりも多かったとしても、アマチュアの世界では一握りでしょう。
「プロになるかならないか」「プロにならなくても、相手との勝負に勝つか否か」今まで送り出されてきた物語で、汲み上げられて来なかったのは、それ以外の、「勝負に関わらないけれども、その分野を楽しんでいる」人たち、それを「背すじをピン!と」は描いたのではないでしょうか。

 

だからといって、同作品は、ジャンプの「努力」「友情」「勝利」に則らないのか。

私は否、と思います。ちゃんとそれがある。
「背すじをピン!と」の主人公は、自分と向き合い、「努力」し、そして自分に「勝利」する。それを見届ける他者との関係性に「友情」があります。

 

今後主人公ペアがプロを目指したり、突然覚醒して全国を目指したり制覇したりするかもしれません.。でも、だからといって、現在描かれているアマチュアリズムへの肯定感が薄れたり卑下されるようなことは無いでしょう。きっとそれは、ここで感じられた楽しさの上に積み上げられていくものだから。

魔法や特殊能力を持っていなくても、手を伸ばせば、誰にでも手が届く「肯定」がある(その「誰にでも」には、「私」も「あなた」も含まれているでしょう。)。そしてその物語が今、魔法や特殊能力を持って世界を救う物語と肩を並べジャンプに掲載されている。

実に優しく、衝撃的な事件です。