ぷかりぼびんぐのDisco(mmunication)club

腐海を彷徨う海月が書きたいことを書きます。

落語心中出囃子・登場ネタメモ ♯5

こんにちは。
落語心中のスレに溶け込むことができず、およそ半日でブログとツイッターに引きこもることとしました。私は現実も含め適応力のないだめなやつです…ディスコミュニケーション


さて、5話。

今回一瞬だけ三味線の音がしたのですが、あれはお囃子とかではなく、三味線の調子を合わせる時の音じゃないかなーと思ったので触れないこととします。なんか情報を拾ったら載せますね。


○なんで菊比古は助六の「品川心中」を受け入れなかったのかなぁ

「品川心中」

古今亭志ん朝 「品川心中」 - YouTube

菊比古、今回結構強く批判してましたね。

なんででしょう。菊比古は仕事のある助六への嫉妬でそんな事を言っているのでしょうか?

勿論こんな僻地まで見に来てくださる方はそんなお考えの方ではないかと思うのですがね。

品川心中(しながわしんじゅう) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席 から

品川の白木屋という見世で
ずっと板頭(いたがしら=筆頭女郎)を張ってきたお染。

とあります。

主人公は板頭の経験のあるお染。寄る年波に勝てず客が引いていき、恥をさらすのなら死んでしまおうと試みるのが、この噺の発端となっています。

女郎、というと一般的に強い印象が「客と一夜を過ごすこと」かもしれませんが、それだけでは板頭として光のきらめき以上の時間を持たせる事は出来なかったのではないでしょうか。
「幾代餅」のマクラで(は、吉原の太夫の噺ではありますが)、優れた女郎は歌舞音曲の技術、そして高い教養を兼ね備えていらっしゃったと語られることがあります。

つまり、「優れた女郎であるお染を「若く」「軽薄に」演じるのは間違っている」というところで、菊比古は助六に怒ったのでは。
前回の「夢金」の時はお侍と娘、船頭の演じ分けが出来ていた。つまり、本来助六はキャラクターの演じ分けは出来る筈(と、少なくとも菊比古は思っている)。
菊比古にとって・助六は業界の牽引者になれる人間であり、観客も付き情報の拡散力を持つ中で、「助六」の語る落語は「正しく」ないと許せなかったのだと思います。
その「助六は正しくある「べき」だ」という菊比古のプレッシャーに対し、助六は「所詮落語なんだ」と返す。
菊比古が今の時点で助六と同じ程度売れっ子であれば、さすがに火鉢の炭を投げるようなフラストレーションは溜まっていなかったでしょう。


だって自分が正しく演じればいいだけだから。

 

今回、菊比古は観客から「見られる」快感に目覚め、観客も菊比古を認知しました。
噺の流れから、菊比古はここを切欠にして人気者への階段を昇っていくのでしょう。
そうすれば、菊比古は自分が「正しい」落語をすれば、観客に「正しさ」は拡散されていきますから、もう二度と「同じ理由で」炭を投げる事はないのでしょうが…。

戦後、寄席の再開を肩を組んで喜び合い、「ふたりで」落語界を生きていく…
菊比古はそこから望みを変えておらず、しかもこの度自信をもったのでしょうけれども、助六は若干疲弊が始まっている様に見え、少し物悲しい、そんな今回の落語パートでした。

 

○弁天小僧

歌舞伎と縁が強い噺といいますと、「忠臣蔵」関係に多く触れますが、
今回の弁天小僧につきまして・調べてみると新作落語で円丈師匠作「白浪五人男」
また古典では「姫かたり」

古今亭志ん生(五代目) 姫かたり* - YouTube

が縁があるお噺の様です。

姫かたり(ひめかたり) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席

上記サイト、コラムも面白く、この演目につきまして「落語の方が先だったのでは?」などの言及もありますので是非お読みいただければと存じます。

 

↓一度読んだことがあり、再度・今回の放送に合わせて図書館で借りようと思ったら貸し出し中でした。近所にも落語心中ファンの方がいらっしゃるようです。